青森のバス事故に思うこと。

新年早々ですが、実家に帰省中の先週4日、
首都圏から来ていた観光バスが山道でスリップして道路脇の沢に転落し、
乗客の方一人が亡くなり、二十人が重軽傷を負った事故のニュースが飛び込んできた。

事故原因は雪の積もった凍結路面でブレーキがきかず、
スリップしたことみたいだが、
タイヤチェーンを巻いていなかったなども
事故の要因として考えられていて
雪道に対する過信・油断もあったのではないか
といったことも報道されていた。

そして次の日、今度は自分が乗った高速バスの話。
ちょうど帰省のピークでバス3台で運行されていた。
事故・・とまでは言わないけれど気になることが2つほど。。

1つ目は途中休憩で寄ったサービスエリアで。
SAでは3台のバスが並んで止まっていて、
ちょうど右隣に停まっていた1号車が出発しようとしたときのこと。
何気なく1号車を見ていたら、急に車体が浮き上がってドスンと落ち、
何かを強引に乗り越えた。
見ると、SAに着いた時に置いた、高さ10cm前後の黄色い車輪止めが置かれたままだった。運転手が慌てて降りてきて回収し何事もなく発車していったが
乗っていた人は驚いただろう。
車輪止めが置いてあったところは車輪止めの色が移り
アスファルトが黄色くなっていた。

次は自分の乗っていたバス。
ICで高速を降りようとしたときのこと。
いつものようにETCレーンに入ったが、ゲートのバーの直前で急ブレーキをかけた。
バスはそのままゲートを突っ切り脇の方に寄って停車。
寝ていた人も起きて空気が変わった。
乗務員の話だとETCレーンに間違って入ってしまったとのこと。
普通の高速バス用の車両にはETCが付いていてETCレーンを通る。
けれども、この日のバスは貸切バス用の車両を使った
続行便の2号車でETCが付いていなかったのだが
いつものクセでついETCレーンに入ってしまったということらしい。
運転手も平謝りし、ついうっかりということなので
大した事じゃないのかもしれないが、
もし後ろから追突されてたら、もし後ろがトラックなどだったら・・・
と考えるとゾッとする。

事故や労働災害に関してハインリッヒの法則というものがある。
これは、1つの重大事故の背景には29の軽微な事故があり、
その背景には300の「ヒヤリ・ハット」した
(危うく大惨事になる)出来事が存在するというもの。
今回の2つはともに、ついうっかりの類で
ケガ人が出たわけでもないし、
高速バスはかなり安全と思っているけれど
やっぱりこういうことが積み重なると・・とちょっと気になった出来事でした。