弘南鉄道乗車記1

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気まぐれで思いついた津軽フリーパスの旅1日目。
まずは事故があったと聞いていた弘南鉄道の様子見からスタートすることに。

 弘南鉄道弘南線では、6月12日に起こした脱線事故の影響で8月頭まで減便ダイヤとなっていたけれど、ついこの間から快速を除いて通常ダイヤに戻ったそうで。今日は快速が無くなった、朝のラッシュの様子をのぞくためにひとまず黒石へと向かうことに。

 事故は弘南線平賀駅の黒石方にあるポイントでおきたもの。脱線したのは黒石8:20発の弘前行上り普通列車(2両編成)。1両目は予定通りポイントを通過したが、2両目が分岐側の線路に進入して停止、1両目の後部が2両目に引っ張られるように脱線したらしい。脱線した列車は平賀駅弘前発8:20発の下り快速列車と交換予定だった。事故当時、列車の速度は20~30km程度だったそうで、乗客・乗員約35名に怪我などは無かった。

 弘南鉄道によると、平賀駅構内では事故の1時間半ほど前の午前7時ごろから、事故現場のポイント切り替え付近のものを含め信号機3機が故障、青色が点灯しない状態になっていた。安全確保のため、普段は自動制御のポイント切り替えを職員が手動制御。さらに、誘導員の手旗での合図と車両への指導員の添乗で対応していたという。

 弘南鉄道は事故の影響で、館田―柏農高校前駅間で運休。事故から3日後の15日午前から全線の運行を再開したが、原因究明が成されていないとして、ポイント切り替えを行わない形での運行再開となった。そのため、8月1日まで4両編成の列車1組だけの運行となり、通常の30~60分に1本の運行本数に対して、80分に1本となっていた。

 8月2日からは通常ダイヤとなったが、事故現場のポイント切り替えを避けるため平賀駅での列車交換を取りやめることとし、そのため平賀駅で交換となる快速列車が運休となっている。通勤通学時の快速列車2本の運休対策として、普通列車2本が通常2両のところ4両で運行されている。そこで、この4両で走っている電車の様子を見にいこうというわけです。事故調査委員会による原因究明は引き続き行われており、原因究明にはまだ時間がかかりそう。

 前置きが長くなりましたけど、黒石へと向かうために弘前から乗り込んだ6:30の電車は案の定ガラガラ。2両の電車に5人の乗客でなんともさびしい限り。この電車、東急のお下がりで、つり手にもしっかり東急百貨店などの広告が残ってる。途中平賀で1人降りて4人乗ってきた。事故があったポイントを何事も無く通過して、黒石の手前、境松でも1人増え、黒石到着時には9人の乗客。途中で降りた人を合わせても10人しか利用客がいなく、やはり地方のローカル線。厳しい状況がうかがえます。
[事故内容については東奥日報陸奥新報記事より]