廃止まであとわずか くりでん。

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第三セクターくりはら田園鉄道宮城県栗原市)が
今月31日に運行を終え、90年近い歴史に幕を下ろします。
くりでん本社によると、本年度末の予想乗降者は前年度比63.6%増の28万2千人。
地元外の観光客と想定される「定期外一般旅客」は、前年度の2.5倍に達する見通しだとか。
平日には10人に満たない時さえある1両編成の列車は、
休日には臨時に2両編成となり大変な混雑。
線路沿いの国道にはカメラの三脚が立ち並ぶ光景も。
県内はもちろん、関東、関西からの乗客も多いそうです。

廃線後は資産の売却益で清算を進める一方、
軌道全線や主要駅は売却せずに沿線の栗原、登米両市に無償譲渡されるそうです。
売却されるのは会社所有地38万平方メートルのうち、
民間への賃貸地や変電所跡地などの10万平方メートル。
軌道全線約28万平方メートルは更地にするのに膨大な費用がかかるため、
当面は現状のまま残される予定。
史料的価値が高いとされる若柳、沢辺、栗駒の主要駅と、
木造貨車など列車4両も売却せず保存する予定。
廃止後3年間で有識者の意見を聞きながら、最終的に保存する施設や車両を選定。
売却しない資産や施設は両市に無償譲渡する方針だそうです。

来週27日からの最後の5日間は、車両に横断幕を掲げた「花列車」が運行され、
同じ期間中、若柳駅で写真展示会も開催。
現在使われていない旧型列車内を展示会場に、
前身の栗原電鉄時代も含めた歩みを振り返るイベントも開催。
31日午後6時半の最終列車発車前は、時間を取ってさよならイベントを開く予定という。
また、廃止までの1年間、くりでん応援プロジェクトとして
くりでんを応援してきたミヤギテレビ(日テレ系列)のローカル番組「OH!バンデス」では
廃止日前日の30日、番組で生中継などをするなどして最後の様子を紹介あれるそうです。
                                         [河北新報他より]